「休職しているのに、何もできていない気がする」
「周りは働いているのに、自分だけ止まっているようで苦しい」
「このまま本当に復職できるんだろうか…」
休職中の方から、
精神科PSWとして最もよく聞く悩みのひとつです。
まず、いちばん大切なことをお伝えします。
👉 休職は“サボり”ではありません。
👉 回復のために必要な“治療の時間”です。
この記事では、
休職中に「何をすればいいの?」と不安になっている方へ、
復職を見据えた過ごし方の考え方と
焦らず自分を整えるための心構えを、やさしく整理します。
① 休職中に感じる「罪悪感」は、とても自然なもの
休職中、多くの人がこんな気持ちを抱えます。
- 会社に迷惑をかけている気がする
- 何も生み出していない自分が情けない
- 休んでいるのに、休まっていない
でもこれは、
責任感が強く、真面目に働いてきた人ほど感じやすい反応です。
罪悪感がある=怠けている、ではありません。
👉 それだけ仕事に本気で向き合ってきた証拠です。
まずは、
「こんな気持ちになるのも無理はない」
と、自分に言ってあげてください。
② 休職中の目的は「元に戻る」ではなく「整える」
休職中にやりがちな考え方が、
「早く元の自分に戻らなきゃ」という焦りです。
でも実は、
元のペースに戻そうとするほど、回復は遠回りになりやすいのです。
休職期間の目的は——
- 能力を取り戻すこと
ではなく - 心と体の土台を整え直すこと
ここを間違えないことが、復職への近道になります。
③ 復職を見据えた「3段階の過ごし方」
休職中の過ごし方は、
段階ごとに役割が変わると考えると分かりやすくなります。
🌱【第1段階】とにかく休む時期(回復期)
この時期は、
「何もしない」ことが一番の仕事です。
- 眠る
- 食べる
- 体を横にする
- 予定を入れない
👉 「休むこと」に罪悪感を持たなくてOK。
👉 この時期を飛ばすと、再休職のリスクが高まります。
🌿【第2段階】生活リズムを整える時期(準備期)
少し余裕が出てきたら、
生活の“型”を作ることを意識します。
- 毎日同じ時間に起きる
- 朝日を浴びる
- 軽い散歩
- 簡単な家事
- 日記や記録を少し
👉 ポイントは「頑張らない量」。
👉 疲れ切らないところで止めるのがコツです。
🌳【第3段階】復職リハビリの時期(調整期)
主治医と相談しながら、
復職に向けたリハビリを始めます。
- 図書館やカフェで過ごす
- 30分〜1時間の集中作業
- 簡単な読書
- リワークプログラム
- 通勤時間帯に外出してみる
👉 「働く練習」は、
👉 体調が安定してからで大丈夫です。
④ 休職中に「やらなくていいこと」
焦りが強い時ほど、
やらなくていいことまで背負ってしまいます。
❌ 比較する
- SNSで他人の活躍を見る
- 同期や同僚と自分を比べる
👉 回復のペースは、人それぞれです。
❌ 将来を一気に決めようとする
- 復職できるか
- 配置はどうなるか
- 仕事を続けられるか
👉 これらは 今決めなくていい問題 です。
❌ 「ちゃんと過ごそう」としすぎる
- 毎日有意義に
- 何か成果を
- 成長しなきゃ
👉 休職中に“成果”は不要です。
⑤ 焦りを感じたときの心構え
休職中、どうしても不安になる日はあります。
そんな時に思い出してほしい考え方です。
- 休んでいる今も、回復は進んでいる
- 立ち止まる時間が、次を支えてくれる
- 焦りは「良くなりたい」という気持ちの裏返し
👉 焦っている自分を、責めなくて大丈夫。
PSWとして多くの復職支援に関わってきましたが、
しっかり休んだ人ほど、安定して復職できる
という共通点があります。
🌈 まとめ
休職中の過ごし方に、
「正解のスケジュール」や「理想の一日」 はありません。
大切なのは——
- 今の自分に合ったペース
- 休むことを許すこと
- 焦らず段階を踏むこと
あなたは今、
次に進むための大切な準備期間を過ごしています。
どうか、
「何もしていない自分」ではなく、
「回復に向き合っている自分」を
少しだけ認めてあげてくださいね。



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