#14 「ヘルプマーク」はお守り代わり。
~外出の不安を減らすための基礎知識~

医療のヒント

「電車の中で発作が起きたらどうしよう」

「見た目は元気そうに見られるけど、実は立っているのが辛い」

「パニックになった時、うまく言葉が出ない…」

外出すること自体に、大きなエネルギーを使っていませんか?

そんな不安を抱える方のカバンに、そっと寄り添う「ヘルプマーク」

街なかで見かけることも増えましたが、

「私が持ってもいいのかな?」 「どこに行けばもらえるの?」 「申請とか、手続きが大変なんじゃない?」

と、遠慮してしまっている方も多いようです。

今回は、外出のお守りとなる「ヘルプマーク」について、やさしく解説します。


そもそも「ヘルプマーク」って誰のためのもの?

赤い下地に、白いプラスとハートのマーク。 これは、「外見からはわからなくても、援助や配慮を必要としていること」を周囲に知らせるためのマークです。

❓ 私が持ってもいいの?(対象者の基準)

一番多い誤解がこれです。 「障害者手帳を持っていないと、もらえないと思っていませんか?」

実は、手帳は必須ではありません。 基準はとても広く設定されています。

  • 義足や人工関節を使用している方
  • 内部障害や難病の方(心臓病、腎臓病など)
  • 精神疾患、知的障害、発達障害のある方
  • 妊娠初期の方
  • その他、援助や配慮を必要としている方

👉 「疲れやすくて、電車で座りたい」

👉 「パニック発作の不安がある」

👉 「突発的な体調不良が怖い」

こういった理由でも、「社会生活で配慮が必要」であれば、対象になり得ます。 「私なんかが…」と遠慮しなくて大丈夫なんですよ。


どこで貰えるの? 手続きは面倒?

「役所の窓口で、詳しく事情を説明しなきゃいけないの?」 と不安になる方もいるかもしれませんが、多くの自治体ではとてもシンプルです。

📍 配布場所(一般的な例)

自治体によって異なりますが、主に以下の場所で無料配布されています。

  • 市役所・区役所の「障害福祉課」などの窓口
  • 保健所・保健センター
  • 都営地下鉄などの駅務室(※地域によります)

📝 受け取り方

多くの窓口では、「ヘルプマークをください」と伝えるだけで受け取れます。 申請書の記入が必要な場合もありますが、

基本的には:

  1. 障害者手帳の提示は「不要」な場合がほとんど
  2. 郵送対応してくれる自治体もある
  3. 家族や支援者が代理で受け取ることも可能

「対面で説明するのが怖い」という方は、事前に自治体のホームページで「郵送対応」があるかチェックしてみるのがおすすめです。


カバンに付けるだけで得られる「3つの安心感」

ヘルプマークは、ただの目印ではありません。 外出のハードルを下げるための、心理的な効果も大きいのです。

① 「説明しなくていい」という安心

万が一、外出先で倒れたり動けなくなったりした時。 マークの裏面にはシールが貼れるようになっていて、

  • 緊急連絡先
  • かかりつけ病院
  • 「発作時は、そっとしておいてください」
  • 「パニック等の時は、やさしく声をかけてください」

など、「してほしい対応」を書いておくことができます。 言葉が出なくなっても、マークがあなたの代わりに伝えてくれます。

② 優先席に座る時の「罪悪感」が減る

「若いのに座って…」という視線が怖くて、辛くても我慢してしまう。 そんな時、ヘルプマークがあることで、 「事情があって座っています」という無言のメッセージになります。 これだけで、気持ちがスッと楽になる方が多いのです。

③ 「お守り」としての効果

「何かあったら、これを見てもらえばいい」 そう思えるだけで、予期不安(また具合が悪くなるかも…という不安)が和らぎ、 「今日はちょっと遠くまで行ってみようかな」 と、一歩踏み出す勇気に変わることがあります。


🌈 まとめ:あなたの「安心」のために使っていい

ヘルプマークは、 「重い障害がある人だけのもの」ではありません。 「安心して外に出たい」と願う、あなたのための道具です。

もし、外出のたびにドキドキして疲れてしまっているなら。 まずは一本、カバンに付けてみませんか?

その赤いマークは、きっとあなたの心強い味方になってくれるはずです。

「私の住んでいる地域ではどこでもらえる?」 と気になった方は、

「〇〇市 ヘルプマーク 配布場所」 で検索してみてくださいね。

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