#53 「普通に働けない自分」がつらい…
他人と比べて苦しくなるときに読んでほしい話

まめ知識

「みんな普通に働いているのに、自分だけどうしてできないんだろう…」

「頑張りたい気持ちはあるのに、体も心も全然ついていかない」

「こんな自分は、社会の役に立たないダメな人間なんじゃないか」

精神的な不調や障害を抱えながら生活していると、 👉 “普通に働けないことへの強烈な苦しさと罪悪感” に押しつぶされそうになることがありますよね。

特に、SNSを開いたり、同窓会の知らせを見たりすると ✔ 毎日満員電車で仕事に行っている人 ✔ 家庭(子育て)と仕事を当たり前に両立している人 ✔ キラキラと活躍している同年代

そんな姿ばかりが目に入り、👉 「周りはどんどん進んでいるのに、自分だけが止まっている(置いていかれている)」 ように感じてしまうこともあります。

まず、PSW(精神保健福祉士)として、一番強くお伝えしたいことがあります。 👉 「働けない=あなたに価値がない」では絶対にありません。

この記事では、 ✔ なぜ他人と比べて苦しくなるのか ✔ “普通”に苦しむあなたの本当の気持ち ✔ 少し気持ちが軽くなる「自分の守り方」 をやさしく整理します。

① 「普通」という言葉が一番残酷で苦しい

実は、高い目標に届かないことよりも、 👉 “みんなが当たり前に(普通に)できていること” ができない というのが、人間にとって一番つらい比較になります。

例えば

  • 決まった時間に起きて、毎日出勤する
  • 職場で人と波風立てずに関わる
  • 1日8時間、週5日働き続ける

こうした「世間の普通」が難しいと、👉 「こんなスタートラインのこともできない自分は異常なんだ」 と、自分を深く傷つけてしまいやすくなります。

② 「頑張りたい気持ち」があるから苦しい

ここはとても大切なポイントです。 もしあなたが、本当に働く気がなくて、人生どうでもいいと思っていたら、👉 そもそもこんなに苦しくなりません。

✔ 働いて自立したい ✔ 家族や周りに迷惑をかけたくない ✔ 自分も社会の一員として「普通に」生活したい

あなたの中に「本当はもっと頑張りたい、貢献したい」という真面目で純粋な思いがあるからこそ、👉 現実の体調とのギャップに苦しんでいるのです。あなたの苦しみは、あなたの責任感の強さの裏返しでもあります。

③ 心や体には「見えない負担」がのしかかっている

精神的な不調は、👉 外から見えにくい(ギプスをしていない) という特徴があります。

そのため、家族や友人から「手足は動くんだから」「元気そうに見えるのに」と言われ、さらに傷つくこともあります。 でも実際は、👉 「バッテリーが完全に劣化した古いスマホ」 のような状態です。

✔ 常に消えない強い疲労感 ✔ 理由のない不安と焦燥感 ✔ 常に気を張っている極度の緊張 ✔ すぐにエネルギーが切れてしまう

こうした「見えない重り」を背負いながら生活しているのですから、他の人と同じペースで動けないのは当然なのです。

④ 「何もできていない」のではなく「耐えている」

これは、日々精神科の現場で患者さんと接していて強く感じることです。

周囲から見れば 👉 「家で一日中寝ていて、何もしていない」 ように見えるかもしれません。 でも実際には、👉 “押し寄せる不安や症状から、毎日必死に自分を守り、耐え抜いている” 状態なのです。

✔ 朝、絶望感の中でなんとか起き上がるだけで精一杯 ✔ 外出するだけで、周囲の目が気になり疲れ切る ✔ 家族と話すだけでエネルギーを消耗する

そうした状態は、👉 決して“怠け”ではありません。「生きるためのエネルギーを全集中させている状態」です。

⑤ 比べる相手が「健康な状態の人」になっていない?

とても大切な視点です。 例えば、足を複雑骨折して松葉杖をついている人に、 👉 「あのみんなと同じように走れないのは、お前の努力不足だ!」 とは絶対に言いませんよね。

でも精神的な不調になると、👉 「健康でバリバリ働いている人」や「病気になる前の元気だった自分」 を基準にして、自分にだけ異常に厳しく鞭を打ってしまう方が本当に多いのです。

⑥ 「今できていること」を基準にしていい

大切なのは、健康な人や過去の自分ではなく、 👉 “病気や障害を抱えながら生きている、今の自分” を基準(ゼロ地点)にすることです。

例えば ✔ 今日もなんとか朝起きられた ✔ つらかったけど、通院できた ✔ ご飯を一口でも食べられた ✔ このブログを最後まで読めた

マイナスからのスタートなのですから、それらすべてが 👉 ものすごく価値のある、大切な一歩 なのです。

⑦ 人生は「一直線」じゃなくていい

SNSや周囲を見ると、👉 みんなが順調に一直線に階段を上っているように見えるかもしれません。

でも実際の人生には、 ✔ 立ち止まって休む時期 ✔ 治療に専念して回復を待つ時期 ✔ 寄り道をして、ゆっくり進む時期 がある人がたくさんいます。そして、その「止まっていた時期」があるからこそ、人の痛みがわかる優しい人間になれる ことも事実です。

🌈 まとめ

「普通に働けない自分」がつらい。 そう感じるのは、👉 それだけあなたが「自分の人生を諦めたくない、頑張りたい」という前向きな気持ちを持っている証拠 です。

でも、どうか

  • ✔ 健康な人と比べすぎなくていい
  • ✔ 「今の自分基準」で自分を褒めていい
  • ✔ 今日を「ただ生きているだけ」で100点満点な日もある

ということを、少しだけ思い出してもらえたら嬉しいです。

人生のペースは、人それぞれ全く違います。 焦らなくて大丈夫です。休みながら、少しずつ、あなただけのペースを取り戻していきましょうね。

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